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2013/12/12

OpenStackとは

中島倫明
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社/日本OpenStackユーザ会 会長
2010年に誕生したOpenStackは、急速にエコシステムを拡大し、世界中で利用されるようになりました。 本日はOpenStackについて、様々な角度からの講演がありますが、内容をより深く理解していただくために、本セッションでは基礎的な話題を中心に、OpenStackの概要と最新情報についてご紹介いたします。

OpenStack Demoと機能解説

齋藤秀喜
株式会社インターネットイニシアティブ
中井悦司
レッドハット株式会社
OpenStackはプロダクション環境での本格利用だけではなく、1台のサーバで 環境構築して、その構造を学んだり、新たな機能を実装してテストをしたりと いうサンドボックス的な利用も可能です。
本セッションでは、実機デモを交え ながら、OpenStackの基本機能を説明するとともに、ノートPC上の仮想環境で 手軽にOpenStackを体験する方法をご紹介します。

APAC地域におけるクラウド動向について

Christopher Aedo(クリストファー・アード)
Morphlabs, Inc.
本セッションでは、2016年までに9,000億円市場に成長すると予測されているIaaS市場やまさにその成長を支えるAPACクラウド市場についてご紹介致します。米国ではアマゾンAWSがクラウド市場を席巻しており、今後更にその勢力は全世界に拡大すると考えられています。そのような中、Morphlabs社は今後の激戦区と予想されているAPAC地域にフォーカスを当てております。
価格・パフォーマンスが最適化されたOpenStackベースのアプライアンス・ソリューションがどのようにAPAC市場で顧客を獲得しているのかを、事例を含め紹介させて頂きます。

OpenStackを採用したパブリッククラウドサービスのご紹介

藤原優一
GMOインターネット株式会社
郷古直仁
GMOインターネット株式会社
GMOインターネットでは2012年3月にOpenStackを採用した商用クラウドサービス(VPS※) を提供開始し、現在多くのお客様にご利用いただいております。
今回のセミナーでは、サービスの概要、オープンソースであるOpenStackを採用するメリット ・デメリット、システム構成などをビジネス的な視点も踏まえて実際の事例を元にご紹介 させていただきます。

※VPS=バーチャル・プライベート・サーバ

国立情報学研究所におけるオープンクラウドの開発と運用事例

横山重俊 
国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 特任教授
GRACEセンター,先端ICTセンター兼務
アカデミックコミュニティでオープンクラウド利用が本格化しています. オープンクラウド上での教育と研究という観点から,国立情報学研究所の 教育クラウド(edubase Cloud)と研究クラウド(gunnii)での事例を中心に, そこでのOpenStackの使われ方を紹介します.
さらに、OpenStackコミュニティプロジェクトdodaiとcolonyを説明します. インタークラウド環境構築のため,dodaiはオンデマンドでIaaSやPaaSを 構成を可能にし,colonyは広域分散オブジェクトストレージを実現します.

コアデベロッパーが語るOpenStack開発体制とコントリビューションへのお誘い

元木顕弘
日本電気株式会社
OpenStackはオープンなコミュニティで開発が行われており、利用するだけでなく、 誰でも開発に参加することができます。オープンな開発コミュニティにおいて、 どのような開発体制や品質維持への取り組みが行われているかを紹介するとともに、 開発に参加するためにはどうすればよいか、開発に参加するでどのようなメリット があるかを、OpenStack NeutronとHorizonのコアデベロッパーが解説いたします。

沖縄オープンラボの取り組み

鳥居隆史
日本電気株式会社/一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ
沖縄オープンラボではOpenStackとSDNの連携を実現するためのプラットフォームを 開発しています。本セッションでは、その取組みについて具体的にデモを交えて 紹介するとともに、その将来像、目指すオープンイノベーションについても説明いたします。

2013/12/13

一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ -ビジョンと活動方針―

伊藤幸夫
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ 理事長
エヌ・ティ・ティ コミュニケーションズ株式会社 取締役
沖縄オープンラボラトリは、2013年5月に、クラウド/SDN技術の研究開発拠点として ここ沖縄の地に設立されました。
当ラボは、産業界及び学術機関の皆様と積極的に連携を図り、研究成果をオープンに 開示することにより、次世代ICT基盤技術の実用化と普及に向けて貢献する所存です。
本セッションでは、ビジョンと活動方針についてご紹介いたします。

SDNとは

浅羽登志也
株式会社ストラトスフィア
SDN Japan 実行委員会 代表 
SDNとは何か。ネットワーク仮想化がなぜ今必要なのかを解説し、それを実現する為のOpenFlowや各種オーバレイ プロトコルの概要、ハードウェア/ソフトウェアベンダの 取り組みなど、SDNの基礎知識を整理し、解説します。

SDNのトレンドとONFの取り組み

Dan Pitt (ダン・ピット)
Open Networking Foundation エクゼクティブ・ディレクター
Open Networking Foundation(ONF)は、世界120以上のSDN市場のリーダー企業から構成され、オープンSDNとOpenFlow技術を促進し、活気ある市場の形成と技術や利用の促進を目指す非営利団体です。今回の講演では、グローバル市場におけるSDNニーズやSDN市場の課題を明らかにしながら、その解決を目指す最新のONFの取り組みについて解説してまいります。

OpenDaylightの取り組み ~オープンソースで立ち上げるSDN市場~

中島輝行
OpenDayLight ボードメンバー 
OpenDaylight ProjectはSDNコントローラをオープンソースでつくりあげ、市場におけるSDNの浸透を加速することを目的に今年4月に発足しました。現在、メンバ企業が約30社にまで拡大し、最初のリリース(Hydrogen)に向けて活発な活動を行っています。
本公演ではOpenDaylightの活動の枠組みと最新の動向についてご紹介します。

ベンダーから見たSDN開発の方向性、各社のアプローチの違いとは何か

小野寺好広
シスコシステムズ合同会社
「SDNとは?」と言った場合、Software Defined Networking というワード自体が 特定の技術に付けられた呼び名ではなく、様々なサービスや仕組み、概念を表している ため、一口にSDNと言ってもその導入メリットや多くのベンダのソリューションの違いを 見分けることが難しいのが現状です。このセッションでは、SDNに関わるベンダを 分類し、各社の取り組み、どのような特徴をもったSDNソリューションを展開しているか を比較すると共に各社の戦略からSDNの方向性をご紹介したいと思います。

OpenFlowことはじめ

金海好彦
日本電気株式会社
初心者でも分かるOpenFlowの解説や,OpenFlowを使った環境を  簡単に構築するために必要な手順について説明します.
また,現在取り組んでいるOpenFlow技術を使った広域テストベッドや  NECのSDN/OpenFlowについてもご紹介いたします.

Open vSwitchとSDN

進藤資訓
ヴイエムウェア株式会社 
Open vSwitch はオープンソースの仮想スイッチとして非常に多くの 実績を持ち、特に SDN の局面で用いられることが多くなっています。
本セッションでは Open vSwitch のアーキテクチャを説明するとと もに、なぜ SDN の中で Open vSwitch が使われるのかを説明します。

沖縄オープンラボラトリのSDNの取組み

佐藤陽一
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社/一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ
沖縄オープンラボラトリでは、SDN技術をはじめとするネットワーク仮想化技術 とクラウド技術の融合による実用検証を中心に活動をしています。 当ラボにおけるSDN技術の取組み内容と、その活動の中心になるテストベッド の紹介をします。 様々な検証に柔軟に対応できるように物理的な接続構成を柔軟に変更する仕組 みについてもご紹介します。

【パネルセッション】
ユースケースから見たSDN/クラウド技術のアプローチ

[パネリスト]
中井悦司
レッドハット株式会社  
中島倫明
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
日本OpenStackユーザ会 会長
鳥居隆史
日本電気株式会社
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ 
浅羽登志也
株式会社ストラトスフィア
SDN Japan 実行委員会 代表 
加納敏行
日本電気株式会社 
佐藤陽一
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ  
[コーディネーター]
佃昌宣
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ  
現在クラウド/SDN技術はここ数年様々な、技術開発、製品など進んでいるが、 今後の市場を活性化させるためには、如何に多くのユースケースを出していけるか が重要なポイントです。
本セッションでは、沖縄オープンラボラトリのユースケースWGのアウトプット を紹介し、クラウド/SDNの代表者の方々および沖縄オープンラボとして、 このユースケースにどのようにアプローチしていくかを議論いたします。